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ウェアラブル製品の
最新動向・サービス動向調査
報告書
2015年3月
株式会社情報通信総合研究所
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目次
1.CES 2015におけるウェアラブル製品
2.ウェアラブル製品の動向
3.ジャンル別動向
3-1.スマートバンド(活動量計)
3-2.スマートウォッチ
3-3.スマートグラス
3-4.ウェアラブルカメラ
4.まとめと今後の展望
2
・・・ 3
・・・16
・・・26
・・・27
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・・・70
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1.CES 2015におけるウェアラブル製品
3
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2015年のCES開催概要
• Consumer Electronics Show(CES)とは、米国家電協会が毎年、年初に開催する世界最大級の
国際家電見本市
• 2014年、2015年それぞれに新たな会場が追加になるなどCESは拡大傾向にあるといえる
2015 International CES開催概要
展示会名 2015 International CES
主催
CEA(Consumer Electronics
Association:全米家電協会)
開催日
2015年1月6~9日
※プレス向けイベントは1/4~5
開催場所 米国ネバダ州ラスベガス
概要
1967年以降米国で開催される
世界最大級の国際家電見本市
出展者数
3,600社以上
(うち、スタートアップが375
社)
来場者数
170,000人以上
(うち米国外から45,000人)
延床面積 220万平方スクエア
プレスイベントを実施
Venetian Hotel、Sands Expoを中心にウェアラブルやスマートホー
ム、ロボット、センサー、3Dプリンタなどを展示
Las Vegas Convention Center(LVCC)を中心に、大手家電メーカ
や自動車メーカ、半導体メーカやオーディオ関連メーカが集結
※その他周辺ホテルでもプライベートイベント等が開催されている
4
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2015年のCES
• CESの主役はこれまで「テレビ」だったが、ここ数年は「クルマ」が話題の中心に
• 2014年には「ウェアラブル」にも注目があつまり、その傾向は2015年も継続
スマートホーム
クルマ
家電
ウェアラブル
ロボット
3Dプリンタ
5
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CES 2015におけるウェアラブル
• CES 2015の「何もかもがウェアラブル」という状況は脱した模様
• スマートウォッチのコーナーが新設されたほか、心拍測定等機能をもったスマート
ウォッチも多数登場
スマートウォッチ アイウェア
装着型・接着型
スマートバンド
(アクティビティトラッカー)
脳波
モノ
6
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• 2018年の米国におけるウェアラブル製品の出荷台数は、リストバンド型活動量計が
1,740万台、スマートウォッチが1,580万台、グラス型が1,700万台と予測
[出典:CESにて情総研撮影]
成長が期待されるウェアラブル製品
7
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LifeTrak iFIT Misfit
・心拍センサーに強みを持っており、
正確性で差別化
・NASAも同社の心拍センサーを活
用している
・フィットネスジム等にあるランニ
ングマシンの約7割に同社の心拍
センサーが利用されている
・ベッドやフィットネス器具等の
データと合わせて分析・フィード
バックを行う活動量計及びスマー
トウォッチ
・センサー内蔵靴やジュースメーカ
等とも連動、「個人の生活」に関
する情報をトータルで収集・分析
・リストバンド型にもネックレス型
にも利用できる活動量計
・ボタン電池を利用、1年は交換不要
とすることで充電の煩わしさを回
避し、他社と差別化
• 2015年に新たに展示会場となったSands Expo内に「フィットネス&テクノロジー」
コーナーが新設された
• 数多くのウェアラブル製品が展示されるものの、機能的な差はなくなりつつある
CES:活動量計
8
Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved.
LG Withings ALCATEL ONETOUCH
・Audi向けに開発されたOpen
WebOS搭載スマートウォッチで、
Audiの新型車両と連携
・セルラー機能搭載、通話も可能
※LGブースでは2014年10月発売の
Android Wear「LG G Watch R」
を大々的に展示
・スマートウォッチ「Activite」にア
クティブトラッカーの機能を統合
した防水機能付き「Activite Pop」
・スマートフォンと連携、アクティ
ビティログをとれるが盤面はアナ
ログ表示である点が特徴
・ボタン電池で約8か月
・アプリインストール不可
・Android/iOS両方に対応する低価
格スマートウォッチ「ALCATEL
ONETOUCH WATCH」
・210mAh電池で最高2日半の使用
が可能
・心拍数モニター、加速度計、ジャ
イロスコープ、高度計を搭載
• スマートウォッチは「スマートフォンの通知先(ディスプレイ)」あるいは「リモコン」
• スマートフォンと連携する活動量計を「スマートウォッチ」と呼ぶこともある
• スマートウォッチの定義はこれから決定すると考えられている
CES:スマートウォッチ
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Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved.
JiNS MEME ODG Optinvent
・通常のメガネ型アクティブトラッ
カーで、眠気等も検知可能
・三点式眼電位センサ含む複数のセ
ンサにより、体幹を測定し、将来
の腰痛等体の不調に備える
・政府や軍向けのウェアラブル端末
を手掛けるODGより消費者向けに
「AR Smart Glasses」が登場
・Androidタブレットと同等の機能
を搭載、“ウェアラブル・コン
ピュータ”といえる
・片眼透過型ディスプレイと
Android OS搭載ARグラス
・ディスプレイをずらすことも可能
・開発者向けモデル「ORA-1」は
949ドル
• CESではOculusを利用したゲーム等のデモが多数展示
• JiNS MEMEは通常の眼鏡と変わらない、をコンセプトに制作されており、その自然さ
から米国でも好評
CES:グラス
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• 「身に着けていることを意識させない」目的で、衣類にセンサーを縫い込んだウェアラブル製品
の出展数が昨年より増加
11
CES:その他のウェアラブル製品①
ランナー向けスマート靴下(Sensoria)
・圧力センサによりランニングフォームを
リアルタイムにモニタリングし、コーチ
ング
・靴下タイプにすることで、靴や利用シー
ン(外出/屋内)を選ばず測定できる
・心拍の計測が可能なTシャツやスポーツ
ブラも提供
活動量計兼フットウォーマー(Digitsole)
・Bluetooth搭載インソールにより、歩数や
移動距離等運動量を把握し、消費カロリー
を計算
・サーモスタット内蔵により、スマート
フォンアプリから適温に設定可能
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• トラッキング/モニタリング系ウェアラブル製品としては脳波を活用したものや、「装着してい
る」ことを知られないようにするために、直接肌に張り付けるタイプの製品も増加
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CES:その他のウェアラブル製品②
感情コントロールデバイス(myBrain)
・ 「誰でも利用できる」をコンセプトに開
発された感情コントロール・トレーニン
グ用頭部装着デバイス
・フランスの脳波に関する研究機関が提供
腰の状態をモニタリング(Hocoma)
・首と腰に接着、体幹をモニタリン
グすることで、腰痛を防止
・体の状態や症状に合わせて改善の
ためのエクササイズを提案
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全身、ウェアラブルに
• ウェアラブル製品はリストバンドに装着するのが主流だが、2013年下半期頃より体の
他の部位に装着するものも多数出てきており、多様化の傾向がみられる
13
目
手
頭
バッヂ
手首
指
足首・足
衣類
(ProGlove)
(Cambridge Consultants) (Ring)
(TEMP TRAQ)
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ウェアラブルへの取組を本格化させるIntel
• Intelは2013年にIoT向けプロセッサ「Quark」を、2014年のCESではSDカードサイ
ズの組込型モジュール「Edison」を、そして2015年はボタンサイズの「Curie」を相
次いで発表、ウェアラブルを強く推していく姿勢を明確化
IoTをけん引するウェアラブル向けモジュール
▲Curie▲Edison
Make It Wearable Challenge
・Intelはウェアラブル端末の
アイデアを競うコンテスト
「Make It Wearable
Challenge」を開催、賞金
総額130万ドル
・Bluetooth LEと6軸センサーを搭載したウェアラブル機器向け
コンピュータモジュール「Curie」を発表、2015年後半の提供
を予定
・複数のファッションブランドとの提携を発表、Oakleyとのコ
ラボによるスポーツ選手向けウェアラブル等、製品開発や製品
展開で協業
14
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(参考)Make It Wearable Challenge優勝作品
• Edisonを搭載した、自動飛行・自動撮影を実現するアクションカメラ「Nixie」が、
Intel初のMake it Wearable Challengeで優勝
• GoProよりやや高めの価格をターゲットとして現在も開発中
NIXIE
・世界初の空飛ぶウェアラブルカメラ「Nixie」がIntelのMake
It Wearable Challengeで優勝、優勝賞金50万ドルを手にした
- 優勝賞金は、タイマーコントロールやジェスチャーコント
ロール機能の開発に利用される
・スマートフォンとの連携により映像送信や機体操作も可能
- 4つのプロペラがついたカメラには「ブーメランモード」と
「フォローミーモード」「パノラマモード」「ホバーモー
ド」の4種
15
▲腕から外して投げると ▲写真を撮り、ブーメラン方式で戻ってくる ▲会場では実際に空撮された写真が表示された
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2.ウェアラブル製品の動向
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ウェアラブル製品の遍歴
• リストバンド型ウェアラブル製品は2011年頃から注目を集めるようになる
• 特にNIKEのFuelBandの人気から注目度が更に高まる
17
[出典:BI intelligence]
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装着部位の多様化
• リストバンド型のウェアラブル製品の普及により、消費者は手首に着けることを許容す
る傾向に
• 話題性から、衣類に装着したり布地に埋め込むものにも注目が集まる
18
身体のどこにつけたいか?
・1位:手首
2013年の米国における調査において、手
首につけたいというニーズは28%であっ
たのに対し2014年は42%に上昇。FitBit
やPebble等の普及により手首への装着が
一般化
・2位:洋服・靴
Ralph LaurenがUSオープンでスマート
Tシャツを導入したことや印Ducere社が
振動で道案内するスマートシューズを発表
したことにより、注目が集まる
※調査対象:18歳以上の欧米オンラインユーザー
(米:4,556人、欧:11,647人、複数回答)
[出典:Forrester,2014.12]
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• ウェアラブル製品とは、「身体の情報を可視化(デジタル化)する手段」
• 普及のカギは「身に着け続ける動機づけがあること」そして「身に着けていることを
意識しないこと」
センサーが収集した情報を可視化
・ウェアラブル製品とは、センサーを搭載したス
マートバンド、スポーツウェア、靴等より、身
体の状況をデータ化してスマートデバイスなど
に表示することで可視化する手段
・クラウド上に情報を集めてビッグデータ化し、
それらを分析することにより、個人に最適な
フィードバックを提供することで価値が生まれ
るとされる
・ただし、身に着ける「必然性」や、継続して身
に着ける「動機・理由」がないことが課題
ウェアラブル製品とは?①
19
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• ウェアラブル製品とは、「必要なコンテンツを最適な場所に届ける手段」であり「他
のデバイスをコントロールするためのリモコン」
• 心拍センサーを搭載したものも増加
必要なコンテンツを最適な場所に配信
・メールや電話、SNS等への着信を、スマート
ウォッチ、スマートグラス等に表示するものが
一般的
⇒デバイスは「スマートフォンの補完」であり、
常用を配信する「ディスプレイ」のひとつ
・他のデバイスと連携、音声等を活用してコント
ロールするための「リモコン」
・Android Wearの機能として歩数計がある事に
加え、心拍センサーを搭載したものも増加
ウェアラブル製品とは?②
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ウェアラブル製品市場予測(世界)
• 2013年の出荷ベースによるウェアラブルの世界市場規模は671.5万台
• 世界規模では2015年に1億台を突破する見込み
ウェアラブル製品市場規模予測(世界)
[出典:矢野経済研究所(2014.10)]
・2013年におけるウェアラブル製品の世界市場規模は出荷台数ベースで671万5,000台
- スマートバンド:439万
- スマートウォッチ:229万5,000台
・2015年には1億480万台、2017年には2億2,390万台になると予測
※注:
矢野経済研究所ではウェアラブ
ル製品を「スマートバンド、ス
マートウォッチ、スマートグラ
ス、スマートリング、スマート
ヘッドホン/イヤホン、その他製
品」と定義
21
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ウェアラブル製品市場予測(日本)
• 2013年の出荷ベースによるウェアラブルの国内市場規模は53.3万台
• 2016年には全製品分野において1,000万台を超えると予測
ウェアラブル製品市場規模予測(日本)
[出典:矢野経済研究所(2014.10)]
・2013年におけるウェアラブル製品の国内市場規模は出荷台数ベースで53万3,000台
- スマートバンド:33万2,000台
- スマートウォッチ:20万台
・2016年には全て1,000万台を超えると予測
22
※注:
矢野経済研究所ではウェアラブ
ル製品を「スマートバンド、ス
マートウォッチ、スマートグラ
ス、スマートリング、スマート
ヘッドホン/イヤホン、その他製
品」と定義
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欧州におけるウェアラブル製品市場
• 2014年は欧州主要4か国においてウェアラブル製品が急成長した年とされている
• 収入ベースで前年と比べると180%以上の増加が期待されている(2014年11月時点)
[出典:Samsung UK,2014.11]
23
0
200
400
600
800
1000
1200
1400
1600
英国 ドイツ オランダ スペイン
欧州主要4か国におけるウェアラブル製品出荷予測(2014年)
(千ユニット)
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英国におけるウェアラブル製品概況
• 英国においてウェアラブデバイスの所有率は高まっているものの、マスマーケット向
け製品となるには程遠い
• 英国では、リストバンド型デバイスからモノをコントロールしたいという要望が強い
傾向にある
・2014年上半期におけるウェアラブル製品の出荷数は42万台(5,100万ポンド相当)で、そのうちの
約40%を活動量計を占める
- 活動量計を購入する上で最も重視するのは「端末価格」
- ウェアラブル製品は、ファッションやジュエリー、スポーツブランドよりもIT企業のものを購入したいと希望す
る人が約半数(47%)を占める
・リストバンド型デバイスから
モノをコントロールしたいと
いう要望が強い傾向にある
<コントロールしたいもの>
- スマートTV(38%)
- オーディオ(34%)
- 家(36%)
- 車(33%)
[出典:GfK, 2014.10] 24
英国:ウェアラブルに対する要望は大きい
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まとめ
 2014年に続き2015年のCESでもウェアラブルはホットトピック、
IoT市場における主役の一つとの位置づけ
 ウェアラブルの普及のポイントは「身に着け続ける動機づけがある
こと」と「身に着けていることを意識しないこと」
 リストバンド型を中心としたウェアラブル製品は、類似するものが
多数存在する状態であり、差別化に苦慮している模様
25
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3.ジャンル別動向
26
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3-1.スマートバンド
(活動量計)
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スマートバンドの課題
• スマートバンド購入者の3分の1が、購入半年後には利用していない
• 「利用してもらう動機づけ」および「利用し続けてもらうインセンティブ」が必要
・米国のウェアラブル製品ユーザー
のうち3分の1が購入後半年以内に
利用を中止
・米国成人の10人に1人が活動量計
を保有しているが、うち半分は利
用していない
[出典: Endeavour Partners調査報告(2013)]
28
スマートバンドの課題は「継続利用」
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スマートバンドを継続利用するために必要な要素
• ユーザーに利益をもたらさないスマートバンドはすぐ飽きられる傾向にある
• スマートバンドを継続使用するためには、①着用習慣の確立、②ソーシャル・モチベー
ション、③ゴール達成に対する意識づけ が必要
29
継続利用に必要な要素
選択可能性 豊富なラインアップより自分に合ったものを選ぶことができるか
デザイン・美意識 人の目につくところにつけるため、デザイン性に富んでいるか
設定 箱から出してきてすぐ使えるかどうか
着用性 身に着けていて違和感がないか。フィット感や着け心地等
質 24時間365日、中身に着けていられるものか
ユーザーエクスペリエン
ス
ユーザーにとって使い慣れており、かつ、他のデバイスやサービス等と
のシームレスな連携が可能か
API
アプリ連携やデータ活用により、ユーザーに新たな価値を見出すもたら
すものになっているか
日常への溶け込み ライフスタイルに合ったデザインか、取り外し等最小限で済むか
ユーティリティ 「何を目的に」つけるかが明確になっているか
[出典:endeavourpartners]
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スマートバンドに求める要素
• スマートバンドの購入目的は欧米においては「運動量測定」が主流であり、「IT企業」
が提供する機器を購入する傾向にある
• 購入決定要因は英国・米国は「価格」であるのに対し、ドイツは「デバイス連携」
[出典:GfK、2014.9.8]
・英国、米国、ドイツとも、スマートバン
ドの購入目的として「運動量測定」を1番
に挙げている
※中国は「健康管理」、韓国は「パーソナライ
ズされた分析結果」
・一方で意思決定をする上での要因は英国
と米国が「価格」であったのに対し、ド
イツは「デバイス連携」を重視する傾向
・どこのブランドを購入するかについては
「IT企業」が各国とも1位
※英国(47%)、米国(42%)、
ドイツ(51%)がIT企業から購入
※「スポーツブランド」は、英国・米国では
2位、ドイツでは3位
価格 価格
価格デバイス連携 デバイス連携
デバイス連携
正確性 正確性 正確性
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スマートバンド:運動量の可視化が主目的
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活用事例:Misfit Flash
31
• 新興保険会社Oscarは、同社が提供する保険サービスの一環としてMisfit Flashを活用
• 被保険者が設定した活動量のゴールに達成すると1ドルが支払われる(最大で240ドル)
[出典:Oscar 他]
活動量の計測にMisfitを使用 活動量の目標に到達すると1ドルが支払われる
•ユーザーの活動量の計測にMisfit Flashを提供
(無料で提供)
•Oscarのアプリを利用して活動量のデータを計測
することが可能
被保険者が設定したゴール(活動量)に達成す
るごとに、1ドルが支払われる。(年間最大で
240ドル。支払いはAmazon Gift Cardによって
行われる模様)
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活用事例:【参考】Fitbit for Corporate Wellness
32
• Fitbitは法人向けに同社のウエアラブル端末を活用したソリューション「Fitbit for
Corporate Wellness」を提供
• 社員の健康状況などを把握することにより、病欠削減や生産性向上ことが目的
[出典:Fitbit 他]
法人向けのソリューションを提供 自社にあった健康プログラムを選択可能
現在Fitbitで利用可能なサービスを活用できるが、
データを個人で管理するのではなく、経営者が確
認できるようになっている
提供されている健康プログラムは、自社で選択
することも可能だが、Fitbitが提携する外部パー
トナーが提供するプログラムも選択可能
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活用事例:日立システムズ コンディショニング管理
33
• 日立システムズ他はウェアラブルデバイスとクラウドを活用した、スポーツ選手のコン
ディション管理システムを開発
• 7人制女子ラグビーチーム「女子セブンズシニアアカデミー」を対象に実証実験を実施
[出典:日立システムズ 他]
コンディショニング管理システムの概要
【プレスリリースの抜粋】
• リストバンド型端末(ライフレコー
ダー)で日々の運動や睡眠・休息を
含む生活データを取得し、デジタル
化・可視化する日立システムズのラ
イフログクラウドサービスと、
CLIMB Factoryが得意とするアス
リートの体調管理に関するクラウド
システムを組み合わせ、先進的なコ
ンディショニング管理支援システム
を構築
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活用事例:リコー 遠隔生涯ヘルスケアサポートシステム
34
• 活動量計やセンシング技術を活用して従業員の健康状況やメンタルの状況を把握する取
り組みをリコー社内で実施(国内3万7千人を対象)
• 2015年春より事業化の予定
[出典:リコー 他]
遠隔生涯ヘルスケアサポートシステムの概要
活動量計を利用
【プレスリリースの抜粋】
• 遠隔生涯ヘルスケアシステムとは、対象者
の勤怠、健診、生体・環境モニタリングな
どからなる健康情報データベースと、専門
スタッフ (産業医)が対象者に遠隔面談を
行うプラットフォームで構成されます
• 経年・継続的な健康情報の検証により、対
象者には健康予報、経営者には企業ヘル
シー度指標が提供可能です。これにより、
対象者の健康維持と、労働意欲活性化だけ
でなく、経営者の健康経営に対する維持向
上に貢献します
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3-2.スマートウォッチ
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スマートウォッチの市場動向
• 2017年上旬に、スマートウォッチは世界のウェアラブル市場の中で独占的な位置を占め
るとみられている
• 2020年の収入はスマートウォッチ全体で229億ドルになると予測されている
[出典:Analysts Mason,2014]
36
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「スマートウォッチ」に対する認識の違い
• スマートウォッチの定義・意味合いは、それぞれの位置づけによって異なるのが現状
• スマートウォッチの基本機能を含めた定義はこれから確定・定着していく段階である
IT企業・メーカー
・スマートフォンへの着信情
報の確認を容易にするため
の手段でディスプレイの1つ
・心拍測定等フィットネスバ
ンドの機能を入れることで
よりスマートに
・そもそも「時計」ではない
・特定の目的に特化した機能
をもつもの
ユーザー
・現状の通知のみでは、ス
マートフォンのライトユー
ザーには必要なく、ヘビー
ユーザーには物足りない
・スマートフォンの機能と同
等、或いはそれ以上を期待
・Apple Watchに対する期待
が高い
時計メーカー
・腕時計離れを止めるための
存在としてスマートウォッ
チに期待
・「腕時計は時間を見るため
のもの」との意見も
・時計に求められているのは
「ブランド」「デザイン」
「高級感」等他人との差異
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IT企業・家電メーカーにとってのスマートウォッチ
• CESのスマートウォッチのセッションにおいてSamsung、Motorola、Basis、Yahoo!が
登壇、スマートウォッチの標準機能や定義について議論
• スマートウォッチは「時計ではなく、スマートフォンの欠点を補うもの」であり、定義
や必要な機能はこれから決まってくるとの認識
スマートウォッチの定義は「これから決まる」
スマートフォンの欠点
・メールやメッセージ等着信の有無を確認する
ために何度もポケットや鞄から出さなくては
ならない
- スマートフォンユーザーが1日に画面を見
る回数は100~150回が平均とのデータも
・スマートフォンによる活動量計測は正確性に
欠ける
スマートウォッチにより生み出される価値
・メール等着信は腕で確認、スマートフォンを
取り出す煩わしさを軽減できる
・より正確なデータが得られるほか、スマート
フォンとの連携により、ユーザーの現在の状
況を把握したうえでより適切なフィードバッ
クを実現
①スマートウォッチがもたらす価値
②スマートウォッチの定義はこれから
・腕という「優良物件(Valuable Real
estate)」をおさえており、今後どのよう
なユーザーが何を求めているのかを把握し
ていくことが課題
Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved.
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時計メーカーにとってのスマートウォッチ
• 腕時計は、「時刻をみるもの」、スマートウォッチは「特定の目的や場で使われるも
の」であり、根本的に違うものと認識
スマートウォッチは腕時計とは根本的に違うもの
カシオ計算機
増田裕一時計事業部長
スマートウォッチで現状できることは、
メールやTwitterのチェック、音声検索、電
話、地図でのナビゲーションなど、「スマ
ホでできることを腕時計型のデバイスに
もってきている」という印象があります。
なるほど、スマートウォッチはどれも多
機能です。ですが、それ単体では動かない
のでスマホと両方持たなければなりませ
ん。「それならスマホ1台だけでいいや」
となってしまい、期待したほど一般ユー
ザーに広がっていないのが現状ではないで
しょうか。
メールを例に挙げると、スマートウォッチでメールを読んだ
り、定型文で簡単な返信ができるのは一般ユーザーにとっても
便利でしょうが、それだけでは、実はスマートウォッチを本当
に必要としている人は満足しません……。なぜなら今スマート
ウォッチを必要としているのは、スマホを使い込んでいるヘ
ビーユーザーだからです。
そうしたヘビーユーザーはスマホを見ずにメールをチェック
できることは便利だと考えていますが、一方でさまざまなメー
ル形式に対応し、フィルター機能なども使え、相当なデータ量
を扱うことができないと、彼らにとっては中途半端で満足でき
ません。
一方、今のスマートウォッチの機能で十分満足できる一般
ユーザーは、そもそもスマートウォッチを持つ必要はなく、そ
こまでしようとは思わない。だから、買わない。ここにスマー
トウォッチ市場の難しさがあります。
・時刻を見るために普段はめるもの
・ユーザーが求めるものは「ブラン
ド」や「高級感」、「人と違うデザイ
ン」
・年間出荷台数も10億個くらい
・特定の目的や場で使われるもの
・種類は多くなく、デザイン選択肢も限られている
が、特定用途での利用が目的の為気にならないモノ
・年間集荷台数は10億台といわれている
腕時計 スマートウォッチ
別物
問われるスマートウォッチの市場性
[出典:日経トレンディ(2014.10)]
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ユーザーの求めるスマートウォッチ
• スマートウォッチを購入する上で最も重視される機能は「活動量計」であり、意思決定
要因においても「価格」「機能」についで3位に入る
[出典:GfK、2014.9.8]
40
・英国、米国、ドイツとも、スマート
ウォッチの購入目的として「活動量
計」を1位に挙げており、「時計」が
続く
・一方で意思決定をする上での要因は
3か国とも「価格(1位)」、「機能
(2位)」「活動量計機能(3位)」
と同じ 活動量測定 活動量測定 活動量測定
時計 時計 時計
GPS アプリ 通話
価格 価格 価格
機能 機能 機能
活動量 活動量 活動量
スマートウォッチに求
められている機能は
「活動量測定」
スマートウォッチ:アクティビティートラッカーとしての機能が最重要
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(参考)高まるApple Watchへの期待
• CESにおいてスマートウォッチが議論にあがる際には必ず「Apple Watch」についての
言及があるなど、Apple Watchへの期待度が高いことがうかがえた
41
・Apple Watchの主な機能:
カレンダー、地図、Passbook、音楽、アラー
ム、Siri、リモートカメラ、天気、写真管理、他
+
Apple Pay
医療・健康関連アプ?
・
・
・
「時間を伝えるだけでなく、
時間の使い方を進化させる時計」
[2015.2.13時点]
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(参考)特定目的に特化したスマートウォッチ
• こども向けや高齢者向け等、特定用途向けのリストバンド型ウェアラブル製品には、
ニッチながらもニーズがある
• こども向けは居場所把握、高齢者向けは予防医療などの用途への利用を想定
42
子供向けリストバンド(hereO)
・GPSと通信モジュールを搭載、スマートフォ
ンアプリで子供の位置を把握できる
・通話機能なし
高齢者もターゲットにしたリストバンド(Epson)
・医療分野参入し、心拍数や血流の常時計測に
より病気の予防・管理を実現
・ニッチ分野での覇者を目標に
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活用事例:スマートウォッチ×クルマ
• 主にEV(電気自動車)において、クルマのバッテリー残量や最寄りの給電ステーション
の位置確認等に利用
• AudiやVolkswagenは自動運転車のコマンドをスマートウォッチ経由で実施
43
自動運転のためのコマンドクルマの状況確認
• 「Pebble Steal」をメルセデスベンツの車
載システムに対応
• メルセデスベンツのスマートフォン向けア
プリ「Digital DriveStyle」との連動によ
り、燃料残量や施錠状態の確認、駐車した
場所の管理が可能
• スマートウォッチと連動、音声コマンドに
より、クルマを自動運転により駐車させる
デモをCES 2015にて実施
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活用事例:Pebble
44
• Air BerlinはPebbleにQRコードを表示させ、チケット代わりにして登場することが可能
• 利用に当たっては、Pebbleのアプリの他にiPhoneのアプリが必要
[出典:Air Belin他]
Pebbleでチケットレスを実現 チケット以外の情報も表示される
Pebbleの画面にQRコードを表示させ、航空チ
ケットの代わりに利用する
航空チケットの他に、搭乗に関連する情報が表
示される
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活用事例:Pebble(参考)
45
[出典:Pebble blog 他]
アプリ PebbleBucks
Starbucks Cardに表示されている番号をアプリに入力すると、2次元バーコードを作成。
※Starbucks Cardがなくても、店舗で支払いができる模様
• 正式にPebbleとStarbucksは提携していないが、Pebbleの画面にStarbucks Card(プリ
ペイドカード)の2次元バーコードを表示するアプリがある
• Pebbleの画面を店舗で表示、スキャンさせることによって支払いが可能である
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活用事例:Pebble (参考)
46
[出典:Philips, Pebble 他]
• 正式にPebbleとPhilipsは提携していないが、Pebbleを通じてPhilipsのLED電球「hue」
のコントロールをすることが可能
• PebbleからLED電球のオン・オフ、色、明度を変更することが可能
Philips hueとは Pebbleによるhueのコントロール
Philips hueはネットワーク接続が可能なLED電球
でスマートフォンからLED電球のオン・オフや色
を変更することが可能
Pebbleのアプリである、HuebbleではPebbleを
利用して、hueのコントロールが可能となって
いる
トップ画面 選択した電
球のオン・
オフが可能
電球の色や
明度を変更
可能
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活用事例:Samsung Gear 2、Gear Neo
47
• スペインの航空会社Iberia AirlineがSamsungのスマートウォッチを活用して、ペーパー
レスチケットのサービスを提供
• 今後も同社はSamsungと最新技術で提携していく予定とされている
[出典:Iberia 他]
スマートウォッチでチケットレスを実現 チケット以外の情報も表示される
Samsungのスマートウォッチの画面上にフライ
トに関する情報も表示される
スマートウォッチはイベリア航空の専用アプリ
と連携している。スマートフォンのアプリとス
マートウォッチで航空券の予約からチケット情
報までを扱うことが可能
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活用事例:Sony SmartWatch 2
48
• スペインのLCC航空会社であるVuelingがSonyのスマートウォッチを活用して、ペー
パーレスチケットのサービスを提供
• 専用のアプリをGoogle Play Storeからダウンロードする必要がある
[出典:Vueling、Sony 他]
スマートウォッチでチケットレスを実現 【参考】スマホアプリでも同等の機能を提供
画面上にQRコードを表示することで、チケットの
代わりに利用することが可能。その他、フライト
情報も表示可能
スマートフォンアプリとの連携はない模様だ
が、スマートウォッチと同等の機能を有して
いる
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活用事例:TECCO
49
• RFIDと手首に装着したデバイスを活用して、部品棚から正確な部品をピックアップする
ソリューション
• スマートウォッチを併用することにより効率的なピッキング、出荷が行える様になる
[出典:TECCO 他]
RFIDタグを活用したピッキング スマートウォッチとの連動も可能
手のひら側にあるRFIDリーダを活用。誤った部品の
棚を選択するとデバイスが震えて知らせてくれる
スマートウォッチにピッキングリストの情報を
表示させ、手首に装着したRFIDリーダと併用し
てより正確な出荷が可能になる
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活用事例:Disney MagicBand
50
• Disney Landやアトラクションのパス、Disney Resort hotelのルームキー、また園内の
店舗での決済として活用する
• MagicBandはDisney Resort Hotel滞在者かWalt Disney World Passholderが保有可能
[出典:Walt Disney 他]
入園、アトラクション、ホテルの鍵に活用 園内の店舗での決済に活用
Disney Landやアトラクションへの入園、Disney
Resort Hotelの部屋の鍵として利用
園内の店舗において、決済に活用することが可
能。利用方法としては、専用端末にデバイスを
タッチして、PINコードを入力する形になる
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3-3.スマートグラス
51
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スマートグラスの市場動向
• 2015年秋には主に企業向けに約100万台のスマートグラスが出荷されると予想
• 2016年には合併、買収、投資等による業界再編が行われる可能性も示唆されている
• 2020年前後から消費者向けにも展開され始めとの予測によりの出荷台数は10億台に
52
[出典:AugmentedReality.org,2015.1]
①
②
③
④
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スマートグラスの開発状況
• 2014年に市場投入されたSmart Glassは10種以上で「当たり年」とされている
53
[出典:AugmentedReality.org,2015.1]
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(参考)Google Glassβ版販売終了
• 主に業務用途が中心であったスマートグラス市場において、一般消費者向け製品として
注目を集めたGoogle Glassがβ番を販売終了
• Google Glassは「失敗」との見方もあり、今後の検証が必要
54
「Thanks for Exploring with Us」概要
1)GoogleはGlassについて多くのことを学んだ
2)Google Xを卒業する
3)Glass新バージョンを開発中、完成次第リリース
4)Explorer Edition(β版製品)の販売を中止する
Google Glassプロジェクト終了に関するメール
・Google Glassは研究レベルを超えるほど成長した
⇒Nestの下で正規商品開発に向けて取組開始
- プライバシー問題の勃発等、未完成製品を市場投入した
ことによる破門
・2015年中に新モデル提供へ
- バッテリー、ディスプレイ、オーディオ機能などが強化
- プライバシー対策(カメラ利用時はライトを点灯、他)
Google Glassが失敗とされる要因
「Google Glassは失敗」との認識が広
まっており、その要因として以下の3つが
挙げられている
①プライバシー問題
②デザイン
③キラーアプリケーションの欠如
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スマートグラスはビジネス向け
• CESに出展していたウェストユニティスは、ビジネス向けのスマートグラスを提供
• スマートグラスはコンシューマ向けでないことに言及
55
・ウェストユニティスは産業利用向けスマートグラス
の開発に15年以上従事
- 日本におけるスマートグラスの権威
- SonyやEpsonがスマートグラスを開発する際に、
同社代表取締役の福田氏に相談に
- 過去にはGoogleも偵察に来たことがある
スマートグラスはコンシューマ向
けでの成功は難しい。何年もス
マートグラスの研究をやってきて
いるからこそ言えること。それは
SonyにもEpsonにもアドバイスし
た。 (CESでのインタビューにて)
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ビジネスでの利用
• ウェアラブル製品は、企業での活用も進んできている
• スマートグラスには多くの場合、小型ディスプレイ、カメラ、コンパス、モーショント
ラッカー、オーディオがついており、様々なシーンでのビジネス利用が想定されている
56[出典:ADVA Optical Networking]
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活用事例:スマートグラス × AR(仮想現実)
57
• スマートグラスは主に工場や薬局等、過ちが許されない場面での利用が検討されている
• 経験が浅い人でもオーバーレイされる指示通りに実施することで正確な作業を実現
BMW NASA × ODG
BMWは、グラスからの指示に基づき車両修理を
実施。ARで表示された内容をステップバイス
テップで行うことで正確かつ効率的なアフター
サービスを実現
NASAとODG(Osterhout Design Group)が提
携、宇宙飛行中の船内アクティビティにおける
アシストをグラスで実現するための取組を行う
模様
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活用事例:META
58
• ARを使った医療シュミレーション・ソフトウェアを開発する「SimX」と協力し、医療ミ
スを削減するためのソリューションを開発
• 様々なシナリオで処置のシュミレーションを体験することができる
[出典:META 他]
CGによる患者の投影 人体を使った投影
QRコードをベッドに貼ることで、ホログラムの患
者を投影し、処置の練習を行うことができる
ホログラムの患者を見ながら、実際の人間をさ
わることで、より実物に近い感覚でシュミレー
ションを行うこともできる
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活用事例:Google Glass
59
• Wearable Intelligenceによる、高度医療システムを実現するソリューション
• 患者に関する情報の閲覧、診察順番の指示、専門医とのビデオ会議による治療法相談な
どが可能
[出典:Wearable Intelligence、日経新聞 他]
救急隊員に患者の情報を表示 診断の記録や専門医との相談
Google Glassに患者のこれまでの医療データを表
示して、初診に役立てる
患者の診察模様をGoogle Glassのカメラで撮影
し、診察情報を記録する。また、専門医と情報
を共有しながらテレビ会議で打ち合わせを行う
ことが可能
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活用事例:Sony SmartWatch 3 Smart Eyeglass
60
• 航空会社Virgin Atlanticは航空機のメンテナンスを行うエンジニアの仕事の効率化を目的
に、Sonyのウェアラブルデバイス等を活用するトライアルを行うことを公表した
• ウェアラブルデバイスを活用して整備時間の短縮を実現することがねらい
[出典:Virgin Atlantic、Sony Mobile Communications他]
Smart Eyeglassを活用 Smart Watchを使って指示を受ける
整備士(エンジニア)は、Smart Eyeglassで撮
影した写真や動画を撮影し送信する。その後、遠
隔地にいるオペレータがリアルタイムにその画像
を確認して、整備に関する指示などを出す
Smart Watchは、作業内容の割り当ての変更の
通知など、オペレータと整備士の間のコミュニ
ケーションに活用される
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活用事例:Google Glass、Galaxy Gear 2 等
61
• JALと野村総合研究所は米ホノルル空港でGoogle Glassなどを活用した航空機の整備作
業や貨物の搭降載作業を効率化する実証実験を行っている
• また、JALのグランドスタッフ向けにスマートウォッチを活用した実証実験も実施
[出典:JAL 他]
航空機整備にGoogle Glass等を活用 Smart WatchとiBeaconを活用
ウェアラブルデバイスのカメラ機能や情報伝達機
能を活かし、JAL本社スタッフが遠隔地にいる実
務スタッフへの後方支援を行う。また、スタッフ
にハンズフリー環境を提供することで、現場作業
の効率性の向上や負担軽減を図る
各搭乗ゲートに設置されたビーコンが発する信号
を、JALスタッフが持つスマートフォンが受信。
担当者がスタッフの配置状況を遠隔地からリアル
タイムに把握することができる。スマートウォッ
チには業務に必要な情報が配信される
[出典:JAL 他]
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3-4.ウェアラブルカメラ
62
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世界におけるウェアラブルカメラの出荷状況
• 世界におけるウェアラブルカメラの出荷台数は2015年には1,581万ドルになるとみられ
ている
63
[出典:statistia]
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ウェアラブルカメラの市場予想
• ウェアラブルカメラの2014年における売上は3.5億ドルで2019年には10億ドルに到達す
るとみられている
64
[出典:visiongain]
Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved.
ウェアラブルカメラの火付け役:GoPro
• ウェアラブルカメラは、スポーツなどにおけるユーザー目線での記録に特化したデバイ
スで「アクションカメラ」とも呼ばれる
• スマートフォンの台頭によりデジタルカメラ市場が打撃を受ける中で、GoProが火付け
役となり再び注目を浴びる
65
[出典:ADVA Optical Networking]
・2004年創業の新興企業
Woodman Labsが開発した
超小型カメラ
・2014年6月にGoPro Inc.とし
てNASDAQに上場
- 時価総額は一時48億ドル
(約4900億円)
・2009年に初代機を発し、3代
目「HERO3」までの累計販売
台数は300万台で
・2013年度の売上高は約9億
8600万ドル(約1078億円)
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(参考)Appleのウェアラブルカメラ市場への進出
• Appleがアクションカメラに対する特許を取得、今後ウェアラブルカメラ市場に影響を及
ぼす可能性がある
66
・Appleは2012年に申請していた
アクションカメラに関する特許
を取得
- 自転車用ヘルメットやスキュー
バダイビング用マスクなどに取
り付け可能なカメラに関連する
特許などが含まれている
・Appleの特許取得の報道を受け、
GoProの株価は2014年8月以来
最大の下げ幅となる約15%の下
落を記録した
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ウェアラブルカメラの今後の展望
• ウェアラブルカメラは、360度広視野角のような要素を取り入れながら発展していく
可能性がある
• 既存のカメラにアクセサリを付けることで360度撮影を実現するものも
67
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活用事例:谷沢製作所
68
• NEC及びNECエンジニアリングと谷沢製作所との共同開発した「Uメット」と超小型モバ
イルサーバを活用し、「現場可視化ソリューション」を展開
• 様々な現場において、可視化による安全性を高めるソリューションを提供
ソリューション概要
[出典:谷沢製作所 NEC他]
▲ヘルメットに映像・音声・警報・位
置情報を作業者と管理者でリアルタ
イムに共有できる機能を全て内蔵
▲無線LANとモバイル通信両方に対応
した、ヘルメットと小型カメラ・マ
イクのセットにより、映像・音声・
位置情報を作業者と管理者でリアル
タイムに共有
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活用事例:GoPro
• GoProはNHLやNHLPAと提携、GoProで撮った映像をライブ中継に加えることを発表
• GoProをDroneに搭載することで、自撮りや高所からの映像を撮影できるようにするなど
利用シーンの拡大に向けた提携や取組に積極的
NHLをライブ中継
69
選手に取り付けたGoProからの映像をライブ中継するこ
とで臨場感あふれる映像の提供亜可能に
空撮を実現するDroneとの提携
GoProがHD画像を撮影できるDroneを
2015年末頃500~1,000ドルで販売開始す
る模様(WSJ,2014.11)
⇒Drone市場は「空の産業革命」とされて
おり、2025年までに米国における市場
規模は820億ドルになるとの予測がある
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4.まとめと今後の展望
70
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ウェアラブル製品の普及に必要な要素
①フィジカル(アナログ)⇒ デジタル ⇒ フィジカルのサイクルの構築を
◆IoTとは、アナログな「モノ」の状態をデジタル化
し、デジタル化された情報が持つ意味を解析して
フィードバックすることによる価値創造
・現時点では、インターネットに接続されていても
収集されたデータが有効活用されていない、或い
は収集さえされていないデバイスがほとんど
・汎用的なフィードバックではなく、個々に合った
情報をフィードバックして初めて価値が生まれる
アナログ
アナログ
⇒デジタル
ビッグ
データ化
データ解
析
フィードバッ
ク
②「ユーザー主体」の必然性
◆繋がっていることを意識せずに、ユーザーがサービ
スをうけることできることの重要性
・IoT市場での「標準化」に向けた主導権争いが始
まりつつあるが、ユーザーにとっては「つながれ
ばよい」「サービスが受けられればよい」「便利
であればよい」
・ユーザーが主体であり、「何も意識せずに利用で
きる」ことが前提でなければならない
[2015 CES内各種セッション・カンファレンスより]
71
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今後の展開:ウェアラブル製品への追加機能予測
• 今後様々なウェアラブル製品への機能追加が進むと考えられている
[出典:PSFK Labs]
72

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  • 3. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 目次 1.CES 2015におけるウェアラブル製品 2.ウェアラブル製品の動向 3.ジャンル別動向 3-1.スマートバンド(活動量計) 3-2.スマートウォッチ 3-3.スマートグラス 3-4.ウェアラブルカメラ 4.まとめと今後の展望 2 ・・・ 3 ・・・16 ・・・26 ・・・27 ・・・35 ・・・51 ・・・62 ・・・70
  • 4. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 1.CES 2015におけるウェアラブル製品 3
  • 5. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 2015年のCES開催概要 • Consumer Electronics Show(CES)とは、米国家電協会が毎年、年初に開催する世界最大級の 国際家電見本市 • 2014年、2015年それぞれに新たな会場が追加になるなどCESは拡大傾向にあるといえる 2015 International CES開催概要 展示会名 2015 International CES 主催 CEA(Consumer Electronics Association:全米家電協会) 開催日 2015年1月6~9日 ※プレス向けイベントは1/4~5 開催場所 米国ネバダ州ラスベガス 概要 1967年以降米国で開催される 世界最大級の国際家電見本市 出展者数 3,600社以上 (うち、スタートアップが375 社) 来場者数 170,000人以上 (うち米国外から45,000人) 延床面積 220万平方スクエア プレスイベントを実施 Venetian Hotel、Sands Expoを中心にウェアラブルやスマートホー ム、ロボット、センサー、3Dプリンタなどを展示 Las Vegas Convention Center(LVCC)を中心に、大手家電メーカ や自動車メーカ、半導体メーカやオーディオ関連メーカが集結 ※その他周辺ホテルでもプライベートイベント等が開催されている 4
  • 6. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 2015年のCES • CESの主役はこれまで「テレビ」だったが、ここ数年は「クルマ」が話題の中心に • 2014年には「ウェアラブル」にも注目があつまり、その傾向は2015年も継続 スマートホーム クルマ 家電 ウェアラブル ロボット 3Dプリンタ 5
  • 7. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. CES 2015におけるウェアラブル • CES 2015の「何もかもがウェアラブル」という状況は脱した模様 • スマートウォッチのコーナーが新設されたほか、心拍測定等機能をもったスマート ウォッチも多数登場 スマートウォッチ アイウェア 装着型・接着型 スマートバンド (アクティビティトラッカー) 脳波 モノ 6
  • 8. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. • 2018年の米国におけるウェアラブル製品の出荷台数は、リストバンド型活動量計が 1,740万台、スマートウォッチが1,580万台、グラス型が1,700万台と予測 [出典:CESにて情総研撮影] 成長が期待されるウェアラブル製品 7
  • 9. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. LifeTrak iFIT Misfit ・心拍センサーに強みを持っており、 正確性で差別化 ・NASAも同社の心拍センサーを活 用している ・フィットネスジム等にあるランニ ングマシンの約7割に同社の心拍 センサーが利用されている ・ベッドやフィットネス器具等の データと合わせて分析・フィード バックを行う活動量計及びスマー トウォッチ ・センサー内蔵靴やジュースメーカ 等とも連動、「個人の生活」に関 する情報をトータルで収集・分析 ・リストバンド型にもネックレス型 にも利用できる活動量計 ・ボタン電池を利用、1年は交換不要 とすることで充電の煩わしさを回 避し、他社と差別化 • 2015年に新たに展示会場となったSands Expo内に「フィットネス&テクノロジー」 コーナーが新設された • 数多くのウェアラブル製品が展示されるものの、機能的な差はなくなりつつある CES:活動量計 8
  • 10. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. LG Withings ALCATEL ONETOUCH ・Audi向けに開発されたOpen WebOS搭載スマートウォッチで、 Audiの新型車両と連携 ・セルラー機能搭載、通話も可能 ※LGブースでは2014年10月発売の Android Wear「LG G Watch R」 を大々的に展示 ・スマートウォッチ「Activite」にア クティブトラッカーの機能を統合 した防水機能付き「Activite Pop」 ・スマートフォンと連携、アクティ ビティログをとれるが盤面はアナ ログ表示である点が特徴 ・ボタン電池で約8か月 ・アプリインストール不可 ・Android/iOS両方に対応する低価 格スマートウォッチ「ALCATEL ONETOUCH WATCH」 ・210mAh電池で最高2日半の使用 が可能 ・心拍数モニター、加速度計、ジャ イロスコープ、高度計を搭載 • スマートウォッチは「スマートフォンの通知先(ディスプレイ)」あるいは「リモコン」 • スマートフォンと連携する活動量計を「スマートウォッチ」と呼ぶこともある • スマートウォッチの定義はこれから決定すると考えられている CES:スマートウォッチ 9
  • 11. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. JiNS MEME ODG Optinvent ・通常のメガネ型アクティブトラッ カーで、眠気等も検知可能 ・三点式眼電位センサ含む複数のセ ンサにより、体幹を測定し、将来 の腰痛等体の不調に備える ・政府や軍向けのウェアラブル端末 を手掛けるODGより消費者向けに 「AR Smart Glasses」が登場 ・Androidタブレットと同等の機能 を搭載、“ウェアラブル・コン ピュータ”といえる ・片眼透過型ディスプレイと Android OS搭載ARグラス ・ディスプレイをずらすことも可能 ・開発者向けモデル「ORA-1」は 949ドル • CESではOculusを利用したゲーム等のデモが多数展示 • JiNS MEMEは通常の眼鏡と変わらない、をコンセプトに制作されており、その自然さ から米国でも好評 CES:グラス 10
  • 12. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. • 「身に着けていることを意識させない」目的で、衣類にセンサーを縫い込んだウェアラブル製品 の出展数が昨年より増加 11 CES:その他のウェアラブル製品① ランナー向けスマート靴下(Sensoria) ・圧力センサによりランニングフォームを リアルタイムにモニタリングし、コーチ ング ・靴下タイプにすることで、靴や利用シー ン(外出/屋内)を選ばず測定できる ・心拍の計測が可能なTシャツやスポーツ ブラも提供 活動量計兼フットウォーマー(Digitsole) ・Bluetooth搭載インソールにより、歩数や 移動距離等運動量を把握し、消費カロリー を計算 ・サーモスタット内蔵により、スマート フォンアプリから適温に設定可能
  • 13. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. • トラッキング/モニタリング系ウェアラブル製品としては脳波を活用したものや、「装着してい る」ことを知られないようにするために、直接肌に張り付けるタイプの製品も増加 12 CES:その他のウェアラブル製品② 感情コントロールデバイス(myBrain) ・ 「誰でも利用できる」をコンセプトに開 発された感情コントロール・トレーニン グ用頭部装着デバイス ・フランスの脳波に関する研究機関が提供 腰の状態をモニタリング(Hocoma) ・首と腰に接着、体幹をモニタリン グすることで、腰痛を防止 ・体の状態や症状に合わせて改善の ためのエクササイズを提案
  • 14. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 全身、ウェアラブルに • ウェアラブル製品はリストバンドに装着するのが主流だが、2013年下半期頃より体の 他の部位に装着するものも多数出てきており、多様化の傾向がみられる 13 目 手 頭 バッヂ 手首 指 足首・足 衣類 (ProGlove) (Cambridge Consultants) (Ring) (TEMP TRAQ)
  • 15. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. ウェアラブルへの取組を本格化させるIntel • Intelは2013年にIoT向けプロセッサ「Quark」を、2014年のCESではSDカードサイ ズの組込型モジュール「Edison」を、そして2015年はボタンサイズの「Curie」を相 次いで発表、ウェアラブルを強く推していく姿勢を明確化 IoTをけん引するウェアラブル向けモジュール ▲Curie▲Edison Make It Wearable Challenge ・Intelはウェアラブル端末の アイデアを競うコンテスト 「Make It Wearable Challenge」を開催、賞金 総額130万ドル ・Bluetooth LEと6軸センサーを搭載したウェアラブル機器向け コンピュータモジュール「Curie」を発表、2015年後半の提供 を予定 ・複数のファッションブランドとの提携を発表、Oakleyとのコ ラボによるスポーツ選手向けウェアラブル等、製品開発や製品 展開で協業 14
  • 16. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. (参考)Make It Wearable Challenge優勝作品 • Edisonを搭載した、自動飛行・自動撮影を実現するアクションカメラ「Nixie」が、 Intel初のMake it Wearable Challengeで優勝 • GoProよりやや高めの価格をターゲットとして現在も開発中 NIXIE ・世界初の空飛ぶウェアラブルカメラ「Nixie」がIntelのMake It Wearable Challengeで優勝、優勝賞金50万ドルを手にした - 優勝賞金は、タイマーコントロールやジェスチャーコント ロール機能の開発に利用される ・スマートフォンとの連携により映像送信や機体操作も可能 - 4つのプロペラがついたカメラには「ブーメランモード」と 「フォローミーモード」「パノラマモード」「ホバーモー ド」の4種 15 ▲腕から外して投げると ▲写真を撮り、ブーメラン方式で戻ってくる ▲会場では実際に空撮された写真が表示された
  • 17. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 2.ウェアラブル製品の動向 16
  • 18. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. ウェアラブル製品の遍歴 • リストバンド型ウェアラブル製品は2011年頃から注目を集めるようになる • 特にNIKEのFuelBandの人気から注目度が更に高まる 17 [出典:BI intelligence]
  • 19. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 装着部位の多様化 • リストバンド型のウェアラブル製品の普及により、消費者は手首に着けることを許容す る傾向に • 話題性から、衣類に装着したり布地に埋め込むものにも注目が集まる 18 身体のどこにつけたいか? ・1位:手首 2013年の米国における調査において、手 首につけたいというニーズは28%であっ たのに対し2014年は42%に上昇。FitBit やPebble等の普及により手首への装着が 一般化 ・2位:洋服・靴 Ralph LaurenがUSオープンでスマート Tシャツを導入したことや印Ducere社が 振動で道案内するスマートシューズを発表 したことにより、注目が集まる ※調査対象:18歳以上の欧米オンラインユーザー (米:4,556人、欧:11,647人、複数回答) [出典:Forrester,2014.12]
  • 20. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. • ウェアラブル製品とは、「身体の情報を可視化(デジタル化)する手段」 • 普及のカギは「身に着け続ける動機づけがあること」そして「身に着けていることを 意識しないこと」 センサーが収集した情報を可視化 ・ウェアラブル製品とは、センサーを搭載したス マートバンド、スポーツウェア、靴等より、身 体の状況をデータ化してスマートデバイスなど に表示することで可視化する手段 ・クラウド上に情報を集めてビッグデータ化し、 それらを分析することにより、個人に最適な フィードバックを提供することで価値が生まれ るとされる ・ただし、身に着ける「必然性」や、継続して身 に着ける「動機・理由」がないことが課題 ウェアラブル製品とは?① 19
  • 21. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. • ウェアラブル製品とは、「必要なコンテンツを最適な場所に届ける手段」であり「他 のデバイスをコントロールするためのリモコン」 • 心拍センサーを搭載したものも増加 必要なコンテンツを最適な場所に配信 ・メールや電話、SNS等への着信を、スマート ウォッチ、スマートグラス等に表示するものが 一般的 ⇒デバイスは「スマートフォンの補完」であり、 常用を配信する「ディスプレイ」のひとつ ・他のデバイスと連携、音声等を活用してコント ロールするための「リモコン」 ・Android Wearの機能として歩数計がある事に 加え、心拍センサーを搭載したものも増加 ウェアラブル製品とは?② 20
  • 22. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. ウェアラブル製品市場予測(世界) • 2013年の出荷ベースによるウェアラブルの世界市場規模は671.5万台 • 世界規模では2015年に1億台を突破する見込み ウェアラブル製品市場規模予測(世界) [出典:矢野経済研究所(2014.10)] ・2013年におけるウェアラブル製品の世界市場規模は出荷台数ベースで671万5,000台 - スマートバンド:439万 - スマートウォッチ:229万5,000台 ・2015年には1億480万台、2017年には2億2,390万台になると予測 ※注: 矢野経済研究所ではウェアラブ ル製品を「スマートバンド、ス マートウォッチ、スマートグラ ス、スマートリング、スマート ヘッドホン/イヤホン、その他製 品」と定義 21 Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved.
  • 23. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. ウェアラブル製品市場予測(日本) • 2013年の出荷ベースによるウェアラブルの国内市場規模は53.3万台 • 2016年には全製品分野において1,000万台を超えると予測 ウェアラブル製品市場規模予測(日本) [出典:矢野経済研究所(2014.10)] ・2013年におけるウェアラブル製品の国内市場規模は出荷台数ベースで53万3,000台 - スマートバンド:33万2,000台 - スマートウォッチ:20万台 ・2016年には全て1,000万台を超えると予測 22 ※注: 矢野経済研究所ではウェアラブ ル製品を「スマートバンド、ス マートウォッチ、スマートグラ ス、スマートリング、スマート ヘッドホン/イヤホン、その他製 品」と定義
  • 24. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 欧州におけるウェアラブル製品市場 • 2014年は欧州主要4か国においてウェアラブル製品が急成長した年とされている • 収入ベースで前年と比べると180%以上の増加が期待されている(2014年11月時点) [出典:Samsung UK,2014.11] 23 0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 英国 ドイツ オランダ スペイン 欧州主要4か国におけるウェアラブル製品出荷予測(2014年) (千ユニット)
  • 25. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 英国におけるウェアラブル製品概況 • 英国においてウェアラブデバイスの所有率は高まっているものの、マスマーケット向 け製品となるには程遠い • 英国では、リストバンド型デバイスからモノをコントロールしたいという要望が強い 傾向にある ・2014年上半期におけるウェアラブル製品の出荷数は42万台(5,100万ポンド相当)で、そのうちの 約40%を活動量計を占める - 活動量計を購入する上で最も重視するのは「端末価格」 - ウェアラブル製品は、ファッションやジュエリー、スポーツブランドよりもIT企業のものを購入したいと希望す る人が約半数(47%)を占める ・リストバンド型デバイスから モノをコントロールしたいと いう要望が強い傾向にある <コントロールしたいもの> - スマートTV(38%) - オーディオ(34%) - 家(36%) - 車(33%) [出典:GfK, 2014.10] 24 英国:ウェアラブルに対する要望は大きい
  • 26. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. まとめ  2014年に続き2015年のCESでもウェアラブルはホットトピック、 IoT市場における主役の一つとの位置づけ  ウェアラブルの普及のポイントは「身に着け続ける動機づけがある こと」と「身に着けていることを意識しないこと」  リストバンド型を中心としたウェアラブル製品は、類似するものが 多数存在する状態であり、差別化に苦慮している模様 25
  • 27. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 3.ジャンル別動向 26
  • 28. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 3-1.スマートバンド (活動量計) 27
  • 29. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. スマートバンドの課題 • スマートバンド購入者の3分の1が、購入半年後には利用していない • 「利用してもらう動機づけ」および「利用し続けてもらうインセンティブ」が必要 ・米国のウェアラブル製品ユーザー のうち3分の1が購入後半年以内に 利用を中止 ・米国成人の10人に1人が活動量計 を保有しているが、うち半分は利 用していない [出典: Endeavour Partners調査報告(2013)] 28 スマートバンドの課題は「継続利用」
  • 30. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. スマートバンドを継続利用するために必要な要素 • ユーザーに利益をもたらさないスマートバンドはすぐ飽きられる傾向にある • スマートバンドを継続使用するためには、①着用習慣の確立、②ソーシャル・モチベー ション、③ゴール達成に対する意識づけ が必要 29 継続利用に必要な要素 選択可能性 豊富なラインアップより自分に合ったものを選ぶことができるか デザイン・美意識 人の目につくところにつけるため、デザイン性に富んでいるか 設定 箱から出してきてすぐ使えるかどうか 着用性 身に着けていて違和感がないか。フィット感や着け心地等 質 24時間365日、中身に着けていられるものか ユーザーエクスペリエン ス ユーザーにとって使い慣れており、かつ、他のデバイスやサービス等と のシームレスな連携が可能か API アプリ連携やデータ活用により、ユーザーに新たな価値を見出すもたら すものになっているか 日常への溶け込み ライフスタイルに合ったデザインか、取り外し等最小限で済むか ユーティリティ 「何を目的に」つけるかが明確になっているか [出典:endeavourpartners]
  • 31. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. スマートバンドに求める要素 • スマートバンドの購入目的は欧米においては「運動量測定」が主流であり、「IT企業」 が提供する機器を購入する傾向にある • 購入決定要因は英国・米国は「価格」であるのに対し、ドイツは「デバイス連携」 [出典:GfK、2014.9.8] ・英国、米国、ドイツとも、スマートバン ドの購入目的として「運動量測定」を1番 に挙げている ※中国は「健康管理」、韓国は「パーソナライ ズされた分析結果」 ・一方で意思決定をする上での要因は英国 と米国が「価格」であったのに対し、ド イツは「デバイス連携」を重視する傾向 ・どこのブランドを購入するかについては 「IT企業」が各国とも1位 ※英国(47%)、米国(42%)、 ドイツ(51%)がIT企業から購入 ※「スポーツブランド」は、英国・米国では 2位、ドイツでは3位 価格 価格 価格デバイス連携 デバイス連携 デバイス連携 正確性 正確性 正確性 30 スマートバンド:運動量の可視化が主目的 Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved.
  • 32. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 活用事例:Misfit Flash 31 • 新興保険会社Oscarは、同社が提供する保険サービスの一環としてMisfit Flashを活用 • 被保険者が設定した活動量のゴールに達成すると1ドルが支払われる(最大で240ドル) [出典:Oscar 他] 活動量の計測にMisfitを使用 活動量の目標に到達すると1ドルが支払われる •ユーザーの活動量の計測にMisfit Flashを提供 (無料で提供) •Oscarのアプリを利用して活動量のデータを計測 することが可能 被保険者が設定したゴール(活動量)に達成す るごとに、1ドルが支払われる。(年間最大で 240ドル。支払いはAmazon Gift Cardによって 行われる模様)
  • 33. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 活用事例:【参考】Fitbit for Corporate Wellness 32 • Fitbitは法人向けに同社のウエアラブル端末を活用したソリューション「Fitbit for Corporate Wellness」を提供 • 社員の健康状況などを把握することにより、病欠削減や生産性向上ことが目的 [出典:Fitbit 他] 法人向けのソリューションを提供 自社にあった健康プログラムを選択可能 現在Fitbitで利用可能なサービスを活用できるが、 データを個人で管理するのではなく、経営者が確 認できるようになっている 提供されている健康プログラムは、自社で選択 することも可能だが、Fitbitが提携する外部パー トナーが提供するプログラムも選択可能
  • 34. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 活用事例:日立システムズ コンディショニング管理 33 • 日立システムズ他はウェアラブルデバイスとクラウドを活用した、スポーツ選手のコン ディション管理システムを開発 • 7人制女子ラグビーチーム「女子セブンズシニアアカデミー」を対象に実証実験を実施 [出典:日立システムズ 他] コンディショニング管理システムの概要 【プレスリリースの抜粋】 • リストバンド型端末(ライフレコー ダー)で日々の運動や睡眠・休息を 含む生活データを取得し、デジタル 化・可視化する日立システムズのラ イフログクラウドサービスと、 CLIMB Factoryが得意とするアス リートの体調管理に関するクラウド システムを組み合わせ、先進的なコ ンディショニング管理支援システム を構築
  • 35. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 活用事例:リコー 遠隔生涯ヘルスケアサポートシステム 34 • 活動量計やセンシング技術を活用して従業員の健康状況やメンタルの状況を把握する取 り組みをリコー社内で実施(国内3万7千人を対象) • 2015年春より事業化の予定 [出典:リコー 他] 遠隔生涯ヘルスケアサポートシステムの概要 活動量計を利用 【プレスリリースの抜粋】 • 遠隔生涯ヘルスケアシステムとは、対象者 の勤怠、健診、生体・環境モニタリングな どからなる健康情報データベースと、専門 スタッフ (産業医)が対象者に遠隔面談を 行うプラットフォームで構成されます • 経年・継続的な健康情報の検証により、対 象者には健康予報、経営者には企業ヘル シー度指標が提供可能です。これにより、 対象者の健康維持と、労働意欲活性化だけ でなく、経営者の健康経営に対する維持向 上に貢献します
  • 36. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 3-2.スマートウォッチ 35
  • 37. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. スマートウォッチの市場動向 • 2017年上旬に、スマートウォッチは世界のウェアラブル市場の中で独占的な位置を占め るとみられている • 2020年の収入はスマートウォッチ全体で229億ドルになると予測されている [出典:Analysts Mason,2014] 36
  • 38. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 「スマートウォッチ」に対する認識の違い • スマートウォッチの定義・意味合いは、それぞれの位置づけによって異なるのが現状 • スマートウォッチの基本機能を含めた定義はこれから確定・定着していく段階である IT企業・メーカー ・スマートフォンへの着信情 報の確認を容易にするため の手段でディスプレイの1つ ・心拍測定等フィットネスバ ンドの機能を入れることで よりスマートに ・そもそも「時計」ではない ・特定の目的に特化した機能 をもつもの ユーザー ・現状の通知のみでは、ス マートフォンのライトユー ザーには必要なく、ヘビー ユーザーには物足りない ・スマートフォンの機能と同 等、或いはそれ以上を期待 ・Apple Watchに対する期待 が高い 時計メーカー ・腕時計離れを止めるための 存在としてスマートウォッ チに期待 ・「腕時計は時間を見るため のもの」との意見も ・時計に求められているのは 「ブランド」「デザイン」 「高級感」等他人との差異 37
  • 39. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. IT企業・家電メーカーにとってのスマートウォッチ • CESのスマートウォッチのセッションにおいてSamsung、Motorola、Basis、Yahoo!が 登壇、スマートウォッチの標準機能や定義について議論 • スマートウォッチは「時計ではなく、スマートフォンの欠点を補うもの」であり、定義 や必要な機能はこれから決まってくるとの認識 スマートウォッチの定義は「これから決まる」 スマートフォンの欠点 ・メールやメッセージ等着信の有無を確認する ために何度もポケットや鞄から出さなくては ならない - スマートフォンユーザーが1日に画面を見 る回数は100~150回が平均とのデータも ・スマートフォンによる活動量計測は正確性に 欠ける スマートウォッチにより生み出される価値 ・メール等着信は腕で確認、スマートフォンを 取り出す煩わしさを軽減できる ・より正確なデータが得られるほか、スマート フォンとの連携により、ユーザーの現在の状 況を把握したうえでより適切なフィードバッ クを実現 ①スマートウォッチがもたらす価値 ②スマートウォッチの定義はこれから ・腕という「優良物件(Valuable Real estate)」をおさえており、今後どのよう なユーザーが何を求めているのかを把握し ていくことが課題 Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved.
  • 40. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 時計メーカーにとってのスマートウォッチ • 腕時計は、「時刻をみるもの」、スマートウォッチは「特定の目的や場で使われるも の」であり、根本的に違うものと認識 スマートウォッチは腕時計とは根本的に違うもの カシオ計算機 増田裕一時計事業部長 スマートウォッチで現状できることは、 メールやTwitterのチェック、音声検索、電 話、地図でのナビゲーションなど、「スマ ホでできることを腕時計型のデバイスに もってきている」という印象があります。 なるほど、スマートウォッチはどれも多 機能です。ですが、それ単体では動かない のでスマホと両方持たなければなりませ ん。「それならスマホ1台だけでいいや」 となってしまい、期待したほど一般ユー ザーに広がっていないのが現状ではないで しょうか。 メールを例に挙げると、スマートウォッチでメールを読んだ り、定型文で簡単な返信ができるのは一般ユーザーにとっても 便利でしょうが、それだけでは、実はスマートウォッチを本当 に必要としている人は満足しません……。なぜなら今スマート ウォッチを必要としているのは、スマホを使い込んでいるヘ ビーユーザーだからです。 そうしたヘビーユーザーはスマホを見ずにメールをチェック できることは便利だと考えていますが、一方でさまざまなメー ル形式に対応し、フィルター機能なども使え、相当なデータ量 を扱うことができないと、彼らにとっては中途半端で満足でき ません。 一方、今のスマートウォッチの機能で十分満足できる一般 ユーザーは、そもそもスマートウォッチを持つ必要はなく、そ こまでしようとは思わない。だから、買わない。ここにスマー トウォッチ市場の難しさがあります。 ・時刻を見るために普段はめるもの ・ユーザーが求めるものは「ブラン ド」や「高級感」、「人と違うデザイ ン」 ・年間出荷台数も10億個くらい ・特定の目的や場で使われるもの ・種類は多くなく、デザイン選択肢も限られている が、特定用途での利用が目的の為気にならないモノ ・年間集荷台数は10億台といわれている 腕時計 スマートウォッチ 別物 問われるスマートウォッチの市場性 [出典:日経トレンディ(2014.10)]
  • 41. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. ユーザーの求めるスマートウォッチ • スマートウォッチを購入する上で最も重視される機能は「活動量計」であり、意思決定 要因においても「価格」「機能」についで3位に入る [出典:GfK、2014.9.8] 40 ・英国、米国、ドイツとも、スマート ウォッチの購入目的として「活動量 計」を1位に挙げており、「時計」が 続く ・一方で意思決定をする上での要因は 3か国とも「価格(1位)」、「機能 (2位)」「活動量計機能(3位)」 と同じ 活動量測定 活動量測定 活動量測定 時計 時計 時計 GPS アプリ 通話 価格 価格 価格 機能 機能 機能 活動量 活動量 活動量 スマートウォッチに求 められている機能は 「活動量測定」 スマートウォッチ:アクティビティートラッカーとしての機能が最重要 Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved.
  • 42. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. (参考)高まるApple Watchへの期待 • CESにおいてスマートウォッチが議論にあがる際には必ず「Apple Watch」についての 言及があるなど、Apple Watchへの期待度が高いことがうかがえた 41 ・Apple Watchの主な機能: カレンダー、地図、Passbook、音楽、アラー ム、Siri、リモートカメラ、天気、写真管理、他 + Apple Pay 医療・健康関連アプ? ・ ・ ・ 「時間を伝えるだけでなく、 時間の使い方を進化させる時計」 [2015.2.13時点]
  • 43. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. (参考)特定目的に特化したスマートウォッチ • こども向けや高齢者向け等、特定用途向けのリストバンド型ウェアラブル製品には、 ニッチながらもニーズがある • こども向けは居場所把握、高齢者向けは予防医療などの用途への利用を想定 42 子供向けリストバンド(hereO) ・GPSと通信モジュールを搭載、スマートフォ ンアプリで子供の位置を把握できる ・通話機能なし 高齢者もターゲットにしたリストバンド(Epson) ・医療分野参入し、心拍数や血流の常時計測に より病気の予防・管理を実現 ・ニッチ分野での覇者を目標に
  • 44. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 活用事例:スマートウォッチ×クルマ • 主にEV(電気自動車)において、クルマのバッテリー残量や最寄りの給電ステーション の位置確認等に利用 • AudiやVolkswagenは自動運転車のコマンドをスマートウォッチ経由で実施 43 自動運転のためのコマンドクルマの状況確認 • 「Pebble Steal」をメルセデスベンツの車 載システムに対応 • メルセデスベンツのスマートフォン向けア プリ「Digital DriveStyle」との連動によ り、燃料残量や施錠状態の確認、駐車した 場所の管理が可能 • スマートウォッチと連動、音声コマンドに より、クルマを自動運転により駐車させる デモをCES 2015にて実施
  • 45. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 活用事例:Pebble 44 • Air BerlinはPebbleにQRコードを表示させ、チケット代わりにして登場することが可能 • 利用に当たっては、Pebbleのアプリの他にiPhoneのアプリが必要 [出典:Air Belin他] Pebbleでチケットレスを実現 チケット以外の情報も表示される Pebbleの画面にQRコードを表示させ、航空チ ケットの代わりに利用する 航空チケットの他に、搭乗に関連する情報が表 示される
  • 46. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 活用事例:Pebble(参考) 45 [出典:Pebble blog 他] アプリ PebbleBucks Starbucks Cardに表示されている番号をアプリに入力すると、2次元バーコードを作成。 ※Starbucks Cardがなくても、店舗で支払いができる模様 • 正式にPebbleとStarbucksは提携していないが、Pebbleの画面にStarbucks Card(プリ ペイドカード)の2次元バーコードを表示するアプリがある • Pebbleの画面を店舗で表示、スキャンさせることによって支払いが可能である
  • 47. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 活用事例:Pebble (参考) 46 [出典:Philips, Pebble 他] • 正式にPebbleとPhilipsは提携していないが、Pebbleを通じてPhilipsのLED電球「hue」 のコントロールをすることが可能 • PebbleからLED電球のオン・オフ、色、明度を変更することが可能 Philips hueとは Pebbleによるhueのコントロール Philips hueはネットワーク接続が可能なLED電球 でスマートフォンからLED電球のオン・オフや色 を変更することが可能 Pebbleのアプリである、HuebbleではPebbleを 利用して、hueのコントロールが可能となって いる トップ画面 選択した電 球のオン・ オフが可能 電球の色や 明度を変更 可能
  • 48. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 活用事例:Samsung Gear 2、Gear Neo 47 • スペインの航空会社Iberia AirlineがSamsungのスマートウォッチを活用して、ペーパー レスチケットのサービスを提供 • 今後も同社はSamsungと最新技術で提携していく予定とされている [出典:Iberia 他] スマートウォッチでチケットレスを実現 チケット以外の情報も表示される Samsungのスマートウォッチの画面上にフライ トに関する情報も表示される スマートウォッチはイベリア航空の専用アプリ と連携している。スマートフォンのアプリとス マートウォッチで航空券の予約からチケット情 報までを扱うことが可能
  • 49. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 活用事例:Sony SmartWatch 2 48 • スペインのLCC航空会社であるVuelingがSonyのスマートウォッチを活用して、ペー パーレスチケットのサービスを提供 • 専用のアプリをGoogle Play Storeからダウンロードする必要がある [出典:Vueling、Sony 他] スマートウォッチでチケットレスを実現 【参考】スマホアプリでも同等の機能を提供 画面上にQRコードを表示することで、チケットの 代わりに利用することが可能。その他、フライト 情報も表示可能 スマートフォンアプリとの連携はない模様だ が、スマートウォッチと同等の機能を有して いる
  • 50. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 活用事例:TECCO 49 • RFIDと手首に装着したデバイスを活用して、部品棚から正確な部品をピックアップする ソリューション • スマートウォッチを併用することにより効率的なピッキング、出荷が行える様になる [出典:TECCO 他] RFIDタグを活用したピッキング スマートウォッチとの連動も可能 手のひら側にあるRFIDリーダを活用。誤った部品の 棚を選択するとデバイスが震えて知らせてくれる スマートウォッチにピッキングリストの情報を 表示させ、手首に装着したRFIDリーダと併用し てより正確な出荷が可能になる
  • 51. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 活用事例:Disney MagicBand 50 • Disney Landやアトラクションのパス、Disney Resort hotelのルームキー、また園内の 店舗での決済として活用する • MagicBandはDisney Resort Hotel滞在者かWalt Disney World Passholderが保有可能 [出典:Walt Disney 他] 入園、アトラクション、ホテルの鍵に活用 園内の店舗での決済に活用 Disney Landやアトラクションへの入園、Disney Resort Hotelの部屋の鍵として利用 園内の店舗において、決済に活用することが可 能。利用方法としては、専用端末にデバイスを タッチして、PINコードを入力する形になる
  • 52. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 3-3.スマートグラス 51
  • 53. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. スマートグラスの市場動向 • 2015年秋には主に企業向けに約100万台のスマートグラスが出荷されると予想 • 2016年には合併、買収、投資等による業界再編が行われる可能性も示唆されている • 2020年前後から消費者向けにも展開され始めとの予測によりの出荷台数は10億台に 52 [出典:AugmentedReality.org,2015.1] ① ② ③ ④ Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved.
  • 54. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. スマートグラスの開発状況 • 2014年に市場投入されたSmart Glassは10種以上で「当たり年」とされている 53 [出典:AugmentedReality.org,2015.1]
  • 55. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. (参考)Google Glassβ版販売終了 • 主に業務用途が中心であったスマートグラス市場において、一般消費者向け製品として 注目を集めたGoogle Glassがβ番を販売終了 • Google Glassは「失敗」との見方もあり、今後の検証が必要 54 「Thanks for Exploring with Us」概要 1)GoogleはGlassについて多くのことを学んだ 2)Google Xを卒業する 3)Glass新バージョンを開発中、完成次第リリース 4)Explorer Edition(β版製品)の販売を中止する Google Glassプロジェクト終了に関するメール ・Google Glassは研究レベルを超えるほど成長した ⇒Nestの下で正規商品開発に向けて取組開始 - プライバシー問題の勃発等、未完成製品を市場投入した ことによる破門 ・2015年中に新モデル提供へ - バッテリー、ディスプレイ、オーディオ機能などが強化 - プライバシー対策(カメラ利用時はライトを点灯、他) Google Glassが失敗とされる要因 「Google Glassは失敗」との認識が広 まっており、その要因として以下の3つが 挙げられている ①プライバシー問題 ②デザイン ③キラーアプリケーションの欠如
  • 56. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. スマートグラスはビジネス向け • CESに出展していたウェストユニティスは、ビジネス向けのスマートグラスを提供 • スマートグラスはコンシューマ向けでないことに言及 55 ・ウェストユニティスは産業利用向けスマートグラス の開発に15年以上従事 - 日本におけるスマートグラスの権威 - SonyやEpsonがスマートグラスを開発する際に、 同社代表取締役の福田氏に相談に - 過去にはGoogleも偵察に来たことがある スマートグラスはコンシューマ向 けでの成功は難しい。何年もス マートグラスの研究をやってきて いるからこそ言えること。それは SonyにもEpsonにもアドバイスし た。 (CESでのインタビューにて)
  • 57. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. ビジネスでの利用 • ウェアラブル製品は、企業での活用も進んできている • スマートグラスには多くの場合、小型ディスプレイ、カメラ、コンパス、モーショント ラッカー、オーディオがついており、様々なシーンでのビジネス利用が想定されている 56[出典:ADVA Optical Networking]
  • 58. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 活用事例:スマートグラス × AR(仮想現実) 57 • スマートグラスは主に工場や薬局等、過ちが許されない場面での利用が検討されている • 経験が浅い人でもオーバーレイされる指示通りに実施することで正確な作業を実現 BMW NASA × ODG BMWは、グラスからの指示に基づき車両修理を 実施。ARで表示された内容をステップバイス テップで行うことで正確かつ効率的なアフター サービスを実現 NASAとODG(Osterhout Design Group)が提 携、宇宙飛行中の船内アクティビティにおける アシストをグラスで実現するための取組を行う 模様
  • 59. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 活用事例:META 58 • ARを使った医療シュミレーション・ソフトウェアを開発する「SimX」と協力し、医療ミ スを削減するためのソリューションを開発 • 様々なシナリオで処置のシュミレーションを体験することができる [出典:META 他] CGによる患者の投影 人体を使った投影 QRコードをベッドに貼ることで、ホログラムの患 者を投影し、処置の練習を行うことができる ホログラムの患者を見ながら、実際の人間をさ わることで、より実物に近い感覚でシュミレー ションを行うこともできる
  • 60. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 活用事例:Google Glass 59 • Wearable Intelligenceによる、高度医療システムを実現するソリューション • 患者に関する情報の閲覧、診察順番の指示、専門医とのビデオ会議による治療法相談な どが可能 [出典:Wearable Intelligence、日経新聞 他] 救急隊員に患者の情報を表示 診断の記録や専門医との相談 Google Glassに患者のこれまでの医療データを表 示して、初診に役立てる 患者の診察模様をGoogle Glassのカメラで撮影 し、診察情報を記録する。また、専門医と情報 を共有しながらテレビ会議で打ち合わせを行う ことが可能
  • 61. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 活用事例:Sony SmartWatch 3 Smart Eyeglass 60 • 航空会社Virgin Atlanticは航空機のメンテナンスを行うエンジニアの仕事の効率化を目的 に、Sonyのウェアラブルデバイス等を活用するトライアルを行うことを公表した • ウェアラブルデバイスを活用して整備時間の短縮を実現することがねらい [出典:Virgin Atlantic、Sony Mobile Communications他] Smart Eyeglassを活用 Smart Watchを使って指示を受ける 整備士(エンジニア)は、Smart Eyeglassで撮 影した写真や動画を撮影し送信する。その後、遠 隔地にいるオペレータがリアルタイムにその画像 を確認して、整備に関する指示などを出す Smart Watchは、作業内容の割り当ての変更の 通知など、オペレータと整備士の間のコミュニ ケーションに活用される
  • 62. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 活用事例:Google Glass、Galaxy Gear 2 等 61 • JALと野村総合研究所は米ホノルル空港でGoogle Glassなどを活用した航空機の整備作 業や貨物の搭降載作業を効率化する実証実験を行っている • また、JALのグランドスタッフ向けにスマートウォッチを活用した実証実験も実施 [出典:JAL 他] 航空機整備にGoogle Glass等を活用 Smart WatchとiBeaconを活用 ウェアラブルデバイスのカメラ機能や情報伝達機 能を活かし、JAL本社スタッフが遠隔地にいる実 務スタッフへの後方支援を行う。また、スタッフ にハンズフリー環境を提供することで、現場作業 の効率性の向上や負担軽減を図る 各搭乗ゲートに設置されたビーコンが発する信号 を、JALスタッフが持つスマートフォンが受信。 担当者がスタッフの配置状況を遠隔地からリアル タイムに把握することができる。スマートウォッ チには業務に必要な情報が配信される [出典:JAL 他]
  • 63. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 3-4.ウェアラブルカメラ 62
  • 64. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 世界におけるウェアラブルカメラの出荷状況 • 世界におけるウェアラブルカメラの出荷台数は2015年には1,581万ドルになるとみられ ている 63 [出典:statistia]
  • 65. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. ウェアラブルカメラの市場予想 • ウェアラブルカメラの2014年における売上は3.5億ドルで2019年には10億ドルに到達す るとみられている 64 [出典:visiongain]
  • 66. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. ウェアラブルカメラの火付け役:GoPro • ウェアラブルカメラは、スポーツなどにおけるユーザー目線での記録に特化したデバイ スで「アクションカメラ」とも呼ばれる • スマートフォンの台頭によりデジタルカメラ市場が打撃を受ける中で、GoProが火付け 役となり再び注目を浴びる 65 [出典:ADVA Optical Networking] ・2004年創業の新興企業 Woodman Labsが開発した 超小型カメラ ・2014年6月にGoPro Inc.とし てNASDAQに上場 - 時価総額は一時48億ドル (約4900億円) ・2009年に初代機を発し、3代 目「HERO3」までの累計販売 台数は300万台で ・2013年度の売上高は約9億 8600万ドル(約1078億円)
  • 67. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. (参考)Appleのウェアラブルカメラ市場への進出 • Appleがアクションカメラに対する特許を取得、今後ウェアラブルカメラ市場に影響を及 ぼす可能性がある 66 ・Appleは2012年に申請していた アクションカメラに関する特許 を取得 - 自転車用ヘルメットやスキュー バダイビング用マスクなどに取 り付け可能なカメラに関連する 特許などが含まれている ・Appleの特許取得の報道を受け、 GoProの株価は2014年8月以来 最大の下げ幅となる約15%の下 落を記録した
  • 68. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. ウェアラブルカメラの今後の展望 • ウェアラブルカメラは、360度広視野角のような要素を取り入れながら発展していく 可能性がある • 既存のカメラにアクセサリを付けることで360度撮影を実現するものも 67
  • 69. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 活用事例:谷沢製作所 68 • NEC及びNECエンジニアリングと谷沢製作所との共同開発した「Uメット」と超小型モバ イルサーバを活用し、「現場可視化ソリューション」を展開 • 様々な現場において、可視化による安全性を高めるソリューションを提供 ソリューション概要 [出典:谷沢製作所 NEC他] ▲ヘルメットに映像・音声・警報・位 置情報を作業者と管理者でリアルタ イムに共有できる機能を全て内蔵 ▲無線LANとモバイル通信両方に対応 した、ヘルメットと小型カメラ・マ イクのセットにより、映像・音声・ 位置情報を作業者と管理者でリアル タイムに共有
  • 70. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 活用事例:GoPro • GoProはNHLやNHLPAと提携、GoProで撮った映像をライブ中継に加えることを発表 • GoProをDroneに搭載することで、自撮りや高所からの映像を撮影できるようにするなど 利用シーンの拡大に向けた提携や取組に積極的 NHLをライブ中継 69 選手に取り付けたGoProからの映像をライブ中継するこ とで臨場感あふれる映像の提供亜可能に 空撮を実現するDroneとの提携 GoProがHD画像を撮影できるDroneを 2015年末頃500~1,000ドルで販売開始す る模様(WSJ,2014.11) ⇒Drone市場は「空の産業革命」とされて おり、2025年までに米国における市場 規模は820億ドルになるとの予測がある
  • 71. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 4.まとめと今後の展望 70
  • 72. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. ウェアラブル製品の普及に必要な要素 ①フィジカル(アナログ)⇒ デジタル ⇒ フィジカルのサイクルの構築を ◆IoTとは、アナログな「モノ」の状態をデジタル化 し、デジタル化された情報が持つ意味を解析して フィードバックすることによる価値創造 ・現時点では、インターネットに接続されていても 収集されたデータが有効活用されていない、或い は収集さえされていないデバイスがほとんど ・汎用的なフィードバックではなく、個々に合った 情報をフィードバックして初めて価値が生まれる アナログ アナログ ⇒デジタル ビッグ データ化 データ解 析 フィードバッ ク ②「ユーザー主体」の必然性 ◆繋がっていることを意識せずに、ユーザーがサービ スをうけることできることの重要性 ・IoT市場での「標準化」に向けた主導権争いが始 まりつつあるが、ユーザーにとっては「つながれ ばよい」「サービスが受けられればよい」「便利 であればよい」 ・ユーザーが主体であり、「何も意識せずに利用で きる」ことが前提でなければならない [2015 CES内各種セッション・カンファレンスより] 71
  • 73. Copyright 2015 Communications and Information network Association of Japan. All Rights Reserved. 今後の展開:ウェアラブル製品への追加機能予測 • 今後様々なウェアラブル製品への機能追加が進むと考えられている [出典:PSFK Labs] 72